ふるさとの歌はきこえない
彼のそんな必死な顔を見るのは初めてだった。
「僕と、逃げましょう」
そこにいるのは稀代の暗殺者でも何でもない、ただ恋人の愛だけを乞う男。
充分だ、とアイリーンは思った。
女神がくれた最後の情けならば、もう、これで充分すぎる。
「ありがとう、カーティス」
嬉しそうに、心底嬉しそうに微笑んで、アイリーンは首を横に振った。
「本当にありがとう。でも私は……行けない」
吐きそうになった。それ程言いたくない言葉だった。
ひたりと、カーティスの手が頬に触れる。妙に湿っぽい手の平の感触に、何だろうとアイリーンは束の間考える。答えはすぐに出た。これは自分の涙だ。
「……何故」
囁くような声でカーティスが呟いた。かすかに歯噛みする音が聞こえる。
瞳の中にちろりと燃える炎は、間違いない。殺意だ。
アイリーンは高い塔のてっぺんのバルコニーに腰かけた体勢で、カーティスの腕だけで支えられている。彼に殺す気はないと、たやすく確信できたのはつい先刻まで。
今は、いっそ殺してくれないかと思う。そして先刻彼が自分で言ったとおり、その後から飛び降りてくれればいいのに。
……駄目だ。
抗いがたい誘惑に屈しそうになる心を、アイリーンは叱咤した。
「賭けに負けた以上、私は私の義務を果たさなければいけないの」
「ギルカタールで義務を語るんですか。茶番だ」
「ギルカタールだからこそよ。悪党だからこそ通さなければならない筋がある」
「悪党の筋なんて、『普通』を目指すあなたらしくもない」
「そのための取引に、私は負けたの。だったら私はギルカタールのプリンセス。この国の流儀は『普通』ではないけれど、誰よりも外れるわけにはいかない。……分かって、カーティス」
多分彼は分からないだろうと、アイリーンは思う。
それでも出来ることなら理解してもらいたい。きっとこの先、こうして二人きりで話せる機会はもうない。
あるとしたら、どちらかの命が消える時だ。
きっとそれは私、とアイリーンは自嘲的に考えた。
「どうして僕が、そんなもの分からなければならないです?!」
案の定、カーティスは激昂した。強くアイリーンの肩を掴んで、己の方に引き寄せる。
今にもバルコニーから転げ落ちそうな体勢であることは、きっとカーティスの頭にはないのだろう。アイリーンももう、どうでもよくなっている。
「ギルカタールの流儀と言うなら、これだってそうだ。欲しい物は手に入れる。手に入らないなら奪う。一度手にしたものは、何があっても離さない」
滅赤色の瞳がきつくアイリーンを見据える。
「あなたを他の男に渡すなんて、出来るはずもない。……知ってるでしょう。明日、誰が婚約者に選ばれるとしても、それは僕ではありません」
声に宿る絶望の響きに、アイリーンは彼を抱きしめたくなる。けれど、それは出来ない。
そう、アイリーンも知っていた。
他の四人は知らない。けれどカーティスに限って言うならば、多分彼は数合わせだ。
でなければ、将来アイリーンに王位を継がせたがっている父母が、賭けの後を見越して暗殺者ギルドの長と親しくさせておこうという腹づもりであったのか。
本気で結婚させようとしていたはずがない。気紛れで縛られることが嫌いな暗殺者と『普通』になりたいと願う王女が恋に落ちることなど、万が一にもあり得ないと確信していたからこそ、彼らはカーティスを婚約者候補に選んだのだ。
万が一が起こってしまうなんて、誰も想像しなかった。本人達でさえ。
「知ってるわ。あんたは、絶対に王になんかなれない」
ギルカタールの王位は必ずしも世襲ではなく、実力があれば出自は問わない。けれど一つだけ絶対に必要なものがあり、そしてカーティスはそれを持っていない。
それは、ギルカタールという国に対する愛情だ。愛情が言い過ぎならば、愛着でも、好意程度でもいい。
元から乱れている国ではあるが、必要以上に乱したくない。なるべくならいい方向に行ってほしい。そう願える人間でなくては。
「ええ、僕は王にはならない。そして王でなければあなたの隣に立てないのなら、簡単なことです。国が無くなってしまえば、王なんて存在しない」
間違っても、己の望みのためだけに国を滅ぼすことを躊躇しない人間であってはならない。
……だけどそんな人間だからこそ、アイリーンはカーティスを愛したのだ。
アイリーンの他はどうでもいいと、本気で断言出来る男。
「……カーティス」
断罪、すべきだった。
カーティスは本気だ。間違いなく、今言ったことを実行する気でいる。
ならばギルカタールの王女としてアイリーンは、国に仇なす者と敵対しなければならない。
それなのに。
「カーティス……っ!」
嬉しいと、思ってしまう心を押さえられない。
たまらず、彼の背中に腕を回して縋りついた。応えるようにカーティスはアイリーンを抱きしめる。
強い強い力に、息が詰まる。
いっそこのまま、止まってほしかった。
永遠であればいいと願った時間は、実際には数分に過ぎなかったのだろう。
アイリーンは大きく息を吸い込むと、カーティスの身体を押しのけた。
抵抗せずに身を引いたカーティスは、表情のない顔でアイリーンを見ている。いつもの曖昧な笑みとも先刻の激昂とも違う、能面めいた顔。
アイリーンは精一杯の笑顔を作る。冷たく不敵な、ギルカタールらしい笑みを浮かべられるよう。
「もう行って。次に会う時には、私達は敵同士よ」
「……いいえ、そんなこと許しません」
低い声に、アイリーンははっと身体を強張らせた。
ゆっくりとカーティスが口の端を吊り上げる。ひどく禍々しいその表情は、歓喜のそれだと何故か分かった。
「カー……」
問いかけるより先に、首筋に衝撃が走った。急激に意識が遠のく。
力の抜けた身体を、カーティスの腕が受け止めるのを感じる。かすかに身を捩ったのは、彼から逃れようとしたのか、それとも縋りついたのか、もう分からない。
「逃がす気はないと、いつか言ったでしょう? もう遅いんです。アイリーン」
最後に残ったのは、初めて彼が自分の名を呼んだ、その喜びだった。
がたがたと、あまり快いと言えない振動を感じて、目を覚ました。
「あ、起きてしまいましたか?」
見慣れた顔が、覗き込んでいる。どうやら彼の膝枕で眠っていたらしい。
気恥ずかしさを覚えて起き上がろうとするが、ひどく身体がだるかった。
「いいですよ、無理せずそのまま寝ててください。まだしばらくこの馬車に乗ってなきゃいけないんですから」
……ばしゃ?
ぼんやりする頭で考えようとする。中々まとまらなくて、彼の頭から一筋だけ垂れ下がる三つ編みを何となく触った。
「寝ぼけてるんですか? アイリーン」
「……あんた、いつから私を名前で呼ぶようになったの?」
「気に障りました?」
「ううん、全然」
「それは良かった。だってもあなたはもう、プリンセスじゃありませんから」
奇妙に甘い囁きに、アイリーンは目を見開いた。途端に、すべてを思い出す。
咄嗟に彼を捕らえようと突き出した両腕は、やすやすと封じ込められた。そのまま彼女を座席に縫いとめながら、カーティスはにこりと笑った。
邪気の欠片もなさそうな笑み。だがそれが浮かべられる時は、大抵ろくでもないとアイリーンは知っている。
そして今の状況は、ろくでもないどころではない。
「カーティス! 一体どういうことなの?!」
「あなたを誘拐しました」
「ゆ、誘拐って……!」
「あなたを攫ってしまいました。もう帰しません。国境もとっくに越えています。分かるでしょう?」
言われて気付く。空気が湿っている。身動きするだけでも湿気がまとわりつくようだ。ギルカタールの空気は、こんなに水分を含んでいない。
それにこの馬車。どうやら御者付きでどこかから調達して来たらしいが、砂漠の国であるギルカタールには、馬車で移動できるような場所は殆どないはずだ。
……本当に、ここはもう、ギルカタールではない。
身体の力が抜けた。抵抗する素振りをなくしても、カーティスはアイリーンを離そうとしない。それどころか、覆いかぶさるように抱きしめてくる。
「自分が何してるか分かってるの?」
「もちろん分かってます。……これで、あなたとずっと一緒だ」
うっとりとカーティスは呟いた。
ずっと一緒。
一国の王女を攫って逃げるという大罪も、カーティスにとってはそれに比べたらひどく些細なことらしい。
そして困ったことに、アイリーンの耳にもその言葉はひどく甘く響いてしまう。一度完全に諦めたことだから、余計に。
流されてしまいたくなるのを堪えて、アイリーンは頭を振った。
「私はあんたと行かないって言ったわ」
「ええ。でも、僕はあなたと一緒にいたい」
「私がそうじゃないとでも思ってるの?! ……でも、それでも私には果たさなきゃいけない義務がある。それを無視する権利は、あんたにだってないわ!」
「権利なんかいりません。そんなものなくたって、僕は僕のやりたいことをする。ずっとそうしてきたし、これからだってそうです」
「……私の意志は無視ってことね」
「ええ、そのとおりです。でもね、アイリーン」
カーティスの声が低くなる。耳元に吐息がかかって、アイリーンは身を震わせた。
「無視なんかしてませんよ。だって僕は、あなたの望みどおりにしただけですから」
「そっ………!」
そんなことない、とアイリーンは叫ぼうとする。だけど、言葉が喉に引っかかったように出てこない。否定の言葉が出てきてくれない。
「僕はね、あの時……国ごと王を消すと言った時、あなたがすぐに拒否したなら……心中しようと思ってました」
アイリーンの髪を撫でながら、カーティスは話し続ける。
「あの場でバルコニーから飛び降りるという意味ではありませんよ? そんな簡単なやり方じゃつまらない。あなたの隣に立つ男も、あなたが愛している国も滅ぼした後、あなたの心からの憎しみを受けながら、あなたを殺す。そして、あなたの後を追う。……そういうのも素敵だな、と思いました」
おそろしく物騒なことを言いながら、カーティスの顔は穏やかで、どこか幸せそうだ。
彼はいつもそうだった、とアイリーンは思い出す。
何気ない顔で、残酷な言葉を平気で吐く。時には、他人だけでなく自らも抉るような言葉を、痛みなど感じたことがないような顔をして。
「歪んでるわ」
「今更。それに、あなただってそうでしょう」
「……違う」
「違いません。あの時、あなたは拒まなかった。僕を抱きしめてくれた」
「……やめて」
「……ねえ、アイリーン。僕があの時、どんなに嬉しかったか分かります?」
アイリーンの瞳を覗き込みながら、カーティスは笑う。愛しげに頬擦りされて目眩がした。
やめて、とアイリーンはまたうわ言のように呟いた。
やめて。その先は言わないで。
「結局あなたも、全部放り出して僕と行きたかったんだ」
とうとう、言われてしまった。
カーティスは、特に勝ち誇った様子もない。そんな必要はないのだ。単に事実を述べただけなのだから。
そう、事実。絶対に言わないと決めていた本心。
それはあまりに見え透いていて、きっと彼は最初から知っていた。知られていると、分かってた。
アイリーンは、潤みそうになる瞳に必死に力を込める。
だけど口にしなかったのは、彼女の矜持。それを踏みにじる権利は、誰にもない。
「……そうよ。私はあんたと行きたかった。好きな男と一緒に行きたくない女がいるわけないじゃない。でも、だから、どうだって言うのっ!」
上擦りそうになる声を抑えながら、必死に言葉を紡ぐ。
「取引なんか本当はどうだっていい。国だって捨てても構わない。だけど私は、私だけは捨てられない」
ギルカタールの第一王女、アイリーン=オラサバル。
普通に憧れていた彼女にとってその称号は鬱陶しいものではあったけど、誇りを持たないわけではない。
わだかまりはあっても自分の生まれた国をアイリーンは愛していた。その国の王女が、取引で負けたからといって代償も払わずに逃げるような卑怯者であってはならない。
「あんたは私に、負け犬になれと言うの。カーティス=ナイル」
「……大好きです。アイリーン」
燃えるような言葉に、カーティスは蕩けるような眼差しで応えた。ほんの少し頬を染めて、恥らうような風情さえ見せている。
知る中でもとびきり『普通』からかけ離れた、しかもかなり年上の男なのに、時折妙に可愛く見えて、そういうところも好きだった。
本当に、どこまで憎らしいんだろう、この男は。
「人の話を聞いて……っ!」
「もちろん分かってます。あなたの矜持も、僕には愛しい。……大丈夫。あなたは何も悪くない」
ひどく、優しげな口調だった。
「誇り高いお姫様に恋した暗殺者が、嫌がるお姫様を攫って逃げたんです。この暗殺者はとても腕が立ってしかも悪い奴なので、お姫様がどんなに帰りたがっても、閉じ込めて絶対逃がしてあげません。ほら、悪いのは僕だけでしょう?」
「そんな子供だましで誤魔化されるとでも思ってるの?」
「誤魔化してなんかいません。だって結局、そういうことなんですから」
カーティスは、アイリーンをふわりと抱きしめた。一見緩やかな拘束は、けれど、アイリーンの自由を完全に奪う。指一本、自分の意志で動かせない。
「逃げたら、今度こそギルカタールを滅ぼします」
甘い声で囁かれたのは、これ以上ないほど殺伐とした言葉。カーティスは、ひどく楽しそうに目を細めた。
「こんな風に脅されたら、国思いのプリンセスは絶対逃げられませんよね? だから、諦めて僕といるしかないんです。……ほら、あなたに傷はつかない」
ずるい、とアイリーンは思った。
彼女のせいではないと言いながら、その目はあなたの望みどおりでしょう?と訴えている。言いつけを守った飼い犬のように、ほめてくれと待っている。
とてもとても酷い男だ。
子供のように無邪気に、真実を暴く。それがどれ程酷いことか、きっとカーティスには分からない。
「……前にも言ったけど。そういうことをわざわざ言うところが最低なのよ、あんたは」
アイリーンは、一瞬だけ目を閉じた。
もう、認めるしかない。
すべてを諦めようと決心したのも、王女の誇りを捨て切れなかったのも本当。
だけどその一方的な決断を、このどうしようもなくわがままで自分本位な男が黙って受け入れるはずがないと、心のどこかで分かっていた。分かっていて、期待した。
アイリーンの意志の外で、彼が連れ去ってくれることを。
自らが傷つかないよう、けれど望みも叶えたいなんて、浅ましい心は深く閉じ込めて見ない振りをして、カーティスが都合のいいように振る舞ってくれるのを、ただ待った。
そして彼は期待に違わず行動し、同時に彼女の欺瞞までも暴いてしまった。
カーティスは最低な男だ。だけど、もっと最低でずるくて卑怯なのは、自分の方。
「……負け犬の上、嘘つきにまでなりたくないわ」
暴かれた以上、知らない振りは出来ない。それが最後の意地だ。
アイリーンは、真っ直ぐにカーティスを見上げた。拘束がほんの少し緩んで、両腕が自由になる。
その腕をカーティスの背中に回すと、すかさず彼の腕も絡んでくる。それはとても柔らかくて、アイリーンはほっと息を吐いた。
それでもまだ、ほんの少し悔しくて、アイリーンはカーティスを睨みつけながら口を開いた。
「あんたと行くわ。私の意志よ。……でも、隙があったらあんたを殺して逃げるかもしれない。余所見しない方がいいわ」
「あなたに殺されるなら悪くありませんが。あなたがここにいるのに、余所見なんかできるわけないでしょう?」
嬉しそうな囁きと共に唇が降りて来る。
これは訣別のキスだ。この男以外の全てとの。
分かって、アイリーンは目を閉じた。
「これからどうするの?」
馬車は、相変わらず走り続けている。
窓から見える景色は色濃い緑の森が続くばかりで、ギルカタールから出たことのないアイリーンにはそこが何処だか分からない。どこまでも続く植物の群れはひどく珍しくて、見飽きることはなかったけれど。
アイリーンの問いに、カーティスは首を傾げた。
「そうですねえ。どこか穏やかな国にでも行きますか。普通の人々が住む普通の街で、農業でも商業でも、あなたがやりたかった普通の生活をすればいい。……あ、伴侶が普通でないのには、目を瞑ってくださいね。暗殺者はやめますが、僕は普通になれそうもない。努力はしますけど」
努力。似合わない言葉に思わず笑ってしまう。
まったく、夢のような生活だ。妙なところで律儀な彼は、本気でそうしてくれるつもりなのだろう。
だけど、それは本当に夢だ。
「……無理ね。そんな生活、一生無理。どこにいたって追っ手が来るわ。ギルカタールでも選りすぐりの追跡者達や、それに多分暗殺者も」
「来たら、殺せばいいじゃないですか」
「お父様達がそう簡単に諦めると思う? 殺されたって何度でも来るに決まってる」
「全部殺してしまえばいいんです。全然難しいことじゃない。僕になら出来ます」
何の気負いもない言葉は、紛れもなく真実だ。
最強の暗殺者カーティス=ナイルを殺せる者はこの世にいない。だから、彼が傍にいる限り、アイリーンには誰も手出しが出来ない。
くすくすと、カーティスはひどくおかしそうに笑った。
「だから、あなたは僕を選んだのでしょう?」
「何よ、それ。まるで私が打算であんたといるみたいな言いかたね」
「ああ、すみません、言い方を間違えましたね。……だから、あなたは僕を愛したのでしょう?」
あなただけが全てで、あなた以外のものを全て抹殺してしまえる男。あなたの望みのためなら、あなたの意志も無視してしまえる男を。
子供をあやすように優しげに、カーティスは囁く。
「あなたの企みは完璧だ。まるでシモンのように」
アイリーンは答えない。答えられない。
酷く捻くれた自分の望みをすべて叶えられるのは、この世で彼だけ。
きっと最初から分かってた。まるで自分のためだけにあつらえたような男だと。
それは彼女が、彼女の目からも覆い隠していた、最後の砦だ。
彼の前では何も隠せない。なんて残酷な男。
それでも。
「……それでも私は、あんたを愛してるのよ」
全部暴いて、晒して、手に入れなければ気が済まない、わがままで欲張りな彼を、愛している。
そう叫ぶ心に嘘はない。たとえ、始まりが意図的であったとしても。
道連れは、彼でなくてはならなかった。
「知ってます。誤解しないでくださいね? あなたを責めてなんかいません。むしろ嬉しいんです。共犯者に、僕を選んでくれて」
そう言ってカーティスは、いっそ花のように笑った。
気持ち悪い、とアイリーンは思う。気持ち悪いほど艶めいていて、目が離せない。
「愛してます、アイリーン。僕の女神」
離すことが出来ない。この男を。
きっと、一生。
アラロスをプレイして何が一番驚いたかって、会話の選択肢の少なさでした。進める上では楽でいいけど、せめて駆け落ちエンドくらい、断る選択肢があればいいのに、と思ったのです。プリンセスに振られて、あの悪党どもがしょげたり逆ギレしたりするの、見たいじゃないですか(笑)。
で、書いてみたわけですが。なんつーか、乙女ゲーの創作って初めてなんだけど、台詞がこっ恥ずかしくてしょうがない。もう書いてて痒いのなんの。このジャンルでは、乗り越えなければならん壁なのだろうか。……多分、越えられません、私には(泣)。
カーティスの瞳の色、滅赤色と書いてますが、これは「けしあかいろ」と読みます。灰色がかった赤のことなので、多分違うよなあと思いつつ、字面と響きがとってもいいので採用してしまいました。あしからず。
(07.01.08)
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