終楽章(DISTANCE-18)



とんとんとん、たんたんたん・・・

あめのふるおと。
伝う音。

「好きだ」
さすけがいって
「信じられない」
俺が返す。

サスケ、おれのこと嫌いだって、知ってるのに。
だいたい、おれってば、おまえに振られたんだぞ。
「だれでもいいんだろ」
っていって
「恋愛じゃねえよ」
ひっつくたびにうっとうしそうにして、俺の気持ち、遠ざけてた。
俺が好きって言ったときも、ちっとも、とりあわなかったくせに。
サクラちゃんに振られたから、カワイソウなんておもってるわけ?


「どーじょーしてくれんのはありがたいけど?」
「・・・」
「俺ってばヘーキだから。」
「・・・」
「気い使わなくっていいってばよ。帰るから。」
この前だって、最低なんていって。
また、おんなじことすんの?もうやだよ。
今、お前に傷つけられたら、本当にどうしていいかわかんない。


立ち上がる。サスケの横を通り過ぎようとして。サスケが呟く。
「・・・ドベ・・・」
「・・・」
「・・ウスラトンカチ・・・」
「・・・」
「のうたりん」
「てめえ!なんだって」
「悪口は聞こえるんだな。」
「・・・」
「それ以外は届かないのか?」
目が合って。そらせない。
手をつかまれて。すぐ側に座らされる。


とんとんとん、たんたんたん
雨の音。


「うそつき・・」
「お前にウソなんかついたこと、ねえだろ。ずっと前から、見てた。」
「ほんき・・・?」
「・・・ウソじゃねえ。」
「でも・・・いままでそんなこと一度だって。」
「ああ、でも態度で分かんなかったか?お前はトクベツだって。」
「・・・ずっと好きだったの?」
「ああ」
「なんで、俺好きって言ってたのに・・・」
「あんなにずっと一緒にいて、言わなくても分かってると思ってた」


つかまれるとまだ痛い手首のあざに目が行く。
犯罪者の後ろめたさ。
アイをかたって手に入れた烙印。

「・・・痛いのか?」
「痛くない」
「無理するな。こんな痣になるような傷、まだ痛いだろ?」
そういって、掴んでいた手をはなす。
「・・・」
「そうだよな。今すぐじゃ、おまえも答えられねえよな。
 ・・・あせっちまって、わりい。」
そういって、頭を掻いて、らしくねえなあ、と苦笑する。
「・・・」
「今無理なら、これが消えた頃にでも、考えて、くれればいい。
 こういうの苦手だけど、ちゃんと待つから。」
やわらかな笑み、真剣な目で、まっすぐに俺を見て、ゆっくりという。
「・・・おれ。」
「ああ。」
「・・・アイなんてわかんない。」
好きだと思う。
だけど、それだけじゃ、きっと駄目なのかもしれないから。
サスケの知らないおれは、おれも知らない俺。
そういえるくらい、ずっと一緒にいたけど。
いなくなったら、きっとどうしていいか分からないくらい大切だけど。

「・・・俺も同じかもな。」
「サスケも・・?」
「誰かが教えてくれるもんでもねえし。教えられるもんでもねえし。
 他の奴に感じたことないし。」
「俺も、誰よりもすきだけど・・・。」
「俺。お前のことばっかり考えてる。
 何考えてても、いつの間にかお前のことになっちまう。」
「・・・うん。おれも。サスケのことばっかり。・・・」
「・・・」
「サスケ」
そうっと唇を重ねる。
「おれ、でも、やっぱり、誰でもいいのかもしれないよ?」
「・・・他の奴なんかに渡さねえよ。ずっと側に俺がいる・・・」
甘い囁き。



とんとんとんたんたんたん


どこまでも続く優しい雨の音。













                  DISTANCE(終)


終わった。とにかく終わりました。毎日1個以上書いていたのに、終わらなくて。
サスナルで終わったのはサスナラーのあゆりんのせいかも・・・。
当初サクナルで幸せになるかもと思って書いてたのに・・・。
まあ、私がナルト総受けのせいでいまいちはっきりしない終わり方ですけどね。
それで、いいのか、サスケ??
なお、4以降はタイトルに窮したため薬師丸ひろ子のアルバムから題をいただきました。
なっつかしー。内容はあまり歌詞と関連とかないです。
ここまで駄文を読んでくださった方、お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。

 
(あゆりんの感想)
おつかれー。こんだけ長編書けるなんてすごいわー。日頃のあんたを見てるとウソのよう。
さよも後書きで書いてるが、この話、元々サスナルじゃなかったのに、要所要所でサスナルチェックをかましたのは私です。
流されやすいさよは、素直にサスナルに修正してくれました。
そして立派なサスナル話に・・・(にやり)。
サスナラーの皆さん、私をほめてください。



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