祈り
魂をくらうもの。
皮肉にもそれを宿すがゆえに、おれは独り生き残る。
どんな無慈悲な争いさえもここまで命を奪うことはないだろう。
何もかももう、存在しない。
誰もいない街で、昨日までの全てを奪ったのはお前なのだと。
俺の魂をヤドリギにして、飢えた紋章が彷徨う。
(いっそ、俺の魂食っちまえ。)
そう何度も思い。
おそらくそれは可能なのだと、心のどこかで分かっていた。
魂まで滅びて。
いっそ何も残らない。
なんて甘い誘惑。
存在してはならないもの。
不死のもの。
不老のもの。
人をくらうもの。
すでにこの世のものでなく。
すべて許されるはずもなく。
それでも。
生きていても いいですか?
救ってくれるものなど。
神などいないと分かっているから。
だから、どうか。
誰もいない空に、そう問いかける事を許してください。
テッド放浪中。まだ100年位かなー。
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