ひりつくような喉の乾きにナルトは目を覚ました。
腫れぼったい瞼を無理矢理こじ開けて辺りを見渡せば、目に入るのはいつもと変わらない自分の部屋。
一人暮らしの殺風景な部屋の中には、他に人の気配はない。
ナルトは心底安堵する。
あいつはいない。
もう、終わったんだ。
何度も何度も気を失って、その度に無理矢理起こされて、永遠に続くかと思われたあの行為。
今度こそ、目が覚めてもあいつはいない。
本当に終わったんだ。
それとも夢だったのかもしれない。
そうであってほしい。
あんな、こと。
起き上がろうとして、身体に走った痛みに呻きが洩れる。
腰の辺りを中心とした耐え難い痛みと倦怠感に、ナルトは再びベッドへ倒れ込んだ。
脈打つ度に広がる痛みを身体を丸めてやり過ごす。
絶望感がひたひたと身を浸した。
・・・やっぱり夢じゃなかった。
あの行為を何と呼べばいいのだろう。
声が嗄れる程嫌だと叫んで、泣き喚いて、最後には懇願までしたのに、全く聞き入れられることはなかった。
あれは一体何だったのか。
ふと浮かんだ単語に、ナルトはああそうかとさしたる感慨もなく納得する。
オレは、あいつに強姦された。
手首に赤く残る指の跡。
骨が潰れそうな程の力で押さえ付けられて、見上げた瞳の冷たさを覚えている。
身体中さんざんに弄られ、大きく足を開かされ、無理矢理ナカに捩じ込まれて。
逃れようと見動けば耐え難い苦痛が襲い、ひそやかに息を詰めていれば好き放題に揺さぶられた。
幾度も意識を飛ばしながら、際限なく欲望を吐き出されて。
最後には相手と自分の境目すら曖昧になった、あの狂いそうな時間。
指一本動かしたくはなかったが、酷くなる一方の喉の乾きに耐えかねて、再び身を起こそうとした。
ひどく緩慢な動作でどうにか上半身を起こし、そっと床に足を降ろした時。
何かが、太股をとろりと這った。
両足の間を伝わり落ちていく朱混じりの白濁した液体。
身体中に散らばる鬱血の跡と共に残された凌辱の証。
吐き気が込み上げてきて目を逸らせば、ぐちゃぐちゃのシーツにも 忌わしい染みが点々と散らばっている。
すでに赤茶色に変色した自分の血と、どちらのものともつかぬ精液の痕が。
身体の痛みも忘れ、トイレに駆け込んで胃の中の物を全部吐いた。
吐く物がなくなって、黄色い胃液しか出なくなっても嘔吐感はやまない。
ひとしきり吐いてようやく息をつくと、床に座り込んだまま、滲み出る生理的な涙を拭った。
一生分泣いたと思ってたのに、まだ涙が残っている。
自嘲的な気分にかられ、唇が笑みの形に歪む。
くすくすと小さく漏れるだけだったそれは次第に哄笑となり。
ナルトは笑い続けた。
笑いながら、泣いた。
バカなオレ。
こんなに嫌われてるなんて思ってもいなかった。
バカなオレ。
誰かに嫌われるなんて当たり前の事なのに、慣れていた筈なのに、
それがサスケだからって、何でこんなに悲しいんだろう。
ベッドを使う気になれなくて、結局その日は毛布にくるまって床で寝た。
それが災いしたのだろう、目覚めたら高熱を出していた。
2日寝込んで、3日目にようやく任務に復帰して。
カカシは、無理はするなと肩を叩いた。
サクラは、何とかは風邪ひかないのにねと言いながら、心配そうに額に手をあてた。
サスケは・・・何も言わない。
ただ、刺すような目でナルトを見るだけ。
だから、ナルトはサスケを見ない。
もう分かったから。
もう仲間気取りでおまえに近寄ったりしないから。
それでおまえの気は済むんだろ?
・・・そう思っていたのに。
「おまえがさぼってる間、誰がフォローしてたと思ってるんだ?」
ナルトは呆然と自分にのしかかるサスケを見上げる。
「借りくらい返せよな」
シャツの裾から侵入して来た指に、我に返って暴れ出した。
腹立ちも怒りもあったけれど、何より嘲るようなサスケの笑みが、身が震える程怖かった。
これから何をされるのかもう知ってしまっているから、必死に逃げ出そうとする。
けれど結局サスケに敵う筈もなく、容易く押さえ込まれて。
それでも諦め切れず、ひどく抵抗したものだから。
最初の時より、メチャクチャなことをされた。
次の日、重い身体を引き摺るように任務に出た。
顔色の悪いナルトに、カカシとサクラは休むように勧めてくれたけれど。
ナルトは曖昧に笑って首を振った。
しかし、ぼろぼろの身体でまともに動けるわけもなく。
「今日はおまえのミスのせいで散々だったぜ」
そう言って、サスケは当然のようにナルトを犯した。
そんな日々が続いて、とうとうナルトは悟った。
サスケは、どうあってもこの行為をやめるつもりがない。
どうしてなのかは分からない。
いつまでなのかも分からない。
けれど、少なくともサスケが飽きるまでは、好き勝手にナルトの身体を弄ぶつもりなのだ。
そう悟った時、ナルトは抵抗をやめた。
身を丸くして、ダメージを最小限にして、相手の気が静まるのを待つ。
幼い頃から否応なく身に付けざるを得なかった、理不尽な暴力に対する防御。
こんな辱めを受けるのは初めてだから、それがどこまで有効か分からないけれど。
それでも、他に手立てがなかった。
大丈夫だから。
貫かれ、嬲られ尽されながら、ナルトは自分に言い聞かせる。
どんな痛みだってそのうち慣れるから、大丈夫。
そうして、悲鳴を上げ続ける心に蓋をした。
サスケ酷い男ですねー。でも具体的に何してるんだか分からないですねー(自爆)。
言い訳すると、サスケ、愛はあるんですよ。私、ナルトにらぶってないサスケなんぞ一文字も書く気ありませんし。ただ表面にこれっぽっちも現れないだけ(笑)。
実は1年以上前に書いたものを発掘してすこーし加筆したんです。当時、「エロの練習してみるか」と書き始めたら、見事に最中がすっぽ抜けた話になっちゃってお蔵入り。まあ今回も最中ないんですがね(泣)。
続きは何となく考え中。書くとしたら今度こそ具体的なエロを!(ヤな目標・・・)
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