ちょこれいと
「はいシカマル」
教室の隅で可愛くラッピングされた小さな包みを渡してにっこり。
「いっつも宿題見せてもらうお礼だってばよv」
「なんだ,義理かよ」
そういいつつ、受け取る表情はまんざらでもないといった感じ。
「とにかく、サンキュ。」
「んーと、つぎはー・・キバー!これ!」
ナルトは大きな紙袋一杯の義理チョコを配りまわっていて。
その日おそらく校内で一番チョコレートをもらうであろう少年は
そんな光景をじろりと横目で見ながら席についたまま。
めちゃくちゃに機嫌が悪いのが遠目でも分かる。
それでも、女の子たちはおそるおそる勇気をだしてチョコレートを手渡しにくる。
「せめて笑ってやればあ?」
今しがたナルトに貰ったばかりの包みを片手に、キバが話し掛ける。
「うるせえ。」
おれが欲しいのは。
「ふー、終わったー!あとはイルカ先生と火影のじっちゃんと木の葉丸で終わりだってばよ!」
ちょっとまて。
クラスの男子の半分以上に義理を配りまわる、それを見ているだけでも面白くなかったというのに。
目の前の金髪のツインテールの少女と、目が合った。
「あ。サスケ。」
とことことやってくる。
「なんだ?」
ちょっと期待。
「やっぱ、いっぱいもらったなあ。」
机の横の紙袋に投げ込まれた沢山の本命とおぼしきチョコレート。
「好きでもらったんじゃねえ・・・。」
「あ、やっぱ、そう言うー。女の子に失礼だってばよ。お前、女の子の気持ちちっともわかんないんだからな。」
そういうと、包みを持って教室を出て行った。
(女の子の気持ち、だあ?)
ナルトがそうやっていうから、例年なら全てその場で返品するものを、
(どうせ食べもしねえのに)受け取ってるってのに。
肝心の彼女からはチョコを貰えない。というのは。
「・・・おまえこそ、男の気持ち、分かってねえ・・・」
放課後、一緒に帰る途中も女の子たちがサスケにチョコレートを渡す。
こいつの目の前で受け取るなんて、と思うサスケに、「貰ってあげてってば」というナルト。
「どうせ、応えられやしないのにもらったって仕方ねえ。」
「そういう問題じゃないんだってば!」
「どういう問題なんだよ!」
「気持ちの問題だって言うの!」
「・・・じゃあ、何でお前、くれないんだよ!」
たまらずそういうと、きょとん、としてこちらをみる。
「だって」
「だって?」
「サスケ、甘いもの嫌いだし。」
「だし?」
「食べれないもの貰ったってしょうがない、っていつもいってるし。」
「し?」
「好きとかいちいちいうなっていうし。」
「・・・」
「おれだって学習能力大有りなんだから!捨てちゃうって分かってるのにあげないってばよ。」
「食う。」
「へ?」
「お前からのなら、食う。」
「甘いの、嫌いなのに?無理しなくていいってばよ。」
「いいから、よこせ。」
「って・・・あんなにいっぱいもらってるくせにー」
「気持ちの問題、だろ?」
「うー」
仕方ないなー、といって、
「じゃあ。うちまで一緒くる?」
ナルトの家に上がると、窓際に小さなサスケ人形と、綺麗にラッピングされたチョコレートの包み。
「サスケ、食ってくれないって思ってたから。」
お人形にあげたの。
そういって、包みを取ると、はい、と手渡した。
本当に、本命チョコで。
すっげおいしい高い奴で。
サスケくわないだろうから、あとでおれが食べるはずだったんだけど。
なんてことは絶対内緒。
「食べないと承知しないからな。」
バレンタイン・・・職場に義理チョコを買わなくては・・・。お歳暮気分・・・。
もちろん別に自分用にとびきりおいしい高いの買います、よね。
それだけは人にはあげないの。食われたら泣くー。
このナルコは「おみやげ」のどらやき話を根に持ってます。(あ、でもあれはナルトか・・。)(さよ)
「おみやげ」根に持ってるって、ナルトとナルコの違い以前に年齢合わないんだけど。
この話はアカデミーらしいが、「おみやげ」は中忍時の話だぞ。
ちゃんと確認しろ、ウスラトンカチ。(あゆりん)
・・・・・やなやつー!!!(さよ)