あいのことば

やっぱ、うすらとんかち。とおもった。

あんだけ好きだなんだ言っておいて、分かってない、とかいって、
ぎゅう、とか抱きついてきて。そのくせ。
キスしたら目をまん丸にして。この位で。
てめえこそ、わかってねえ。

「な、なにすんだよ、てめ・・!」真っ赤になって。
「・・好きっていったのはそっちだろ。」
「って。だからって、でもっ。それはっ!」
「それは?」
先を促す。いってみろ、訊いてやるから。
「・・・・だけど、サスケ、俺のこと好きなんていってない!」
そーくるか。口にしたこと、ないわけじゃないんだけどな。
お前、覚えてないんだろ。鳥頭。
「嫌いなやつにこんなことしねえだろ。」
「じゃあ、すきだってのかよ?」
どうしてこいつはこういつも、甘い言葉を求めるんだろう。
いうのはたやすいが、いってやらない。
「・・・さあな」
求めるのが言葉だけなら、イルカでもカカシでもいってくれるだろうから。
そんなうわっつら、他のやつに言ってもらえばいい。
言葉なんかより、ちゃんとみてればわかるから。
だけどもちろん俺だけを見てりゃいいなんて、そんなこと恥ずかしくていえるわけもなくて。
「・・・・答えてないってばよ!!」
だから。腕をつかんで。
もう一度キスして。
「・・・・いってほしいのかよ」
笑うと。
「そーやっていっつも馬鹿にして!おまえ、だいっきらい!」
「そーかよ。きらいかよ。」
べつにいいけど。もう慣れたし。
「・・・・すきだけど、きらいだってばよ!」
わざわざそういい直して、怒るから。
ほんとに怒ってるんだけど、なんか無性に愛らしく思えて。
「・・・分かってるから。」
思いっきり抱きしめてやりたいくらいに愛しいんだけど。
だけど、その態度がナルトの神経を逆なでしたらしい。
「ほんとーにきらいんなんだからなっ」
そういって駆けていく。
「・・・・ガキ。」
おれもだけどな、とサスケはひとりごちた。






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