たあいのないこと
「・・・あのさ。」
覗き込んでくる。
「なんだ?」
「えっと、さ・・・」
じいっとみて。すごくいいたそうにして。
ぷいっとめをそらし。
「やっぱ!・・・いい!」
って、おい。自己完結すんなら最初っから話し掛けんな、ドベ。
「ナルト。おまえそーゆーとこ、うざい。」
いいかけてやめんな。気になるだろうが。
「いいたいことがあるんならとっとといえ」
いうと、ぷーっとふくれる。
「さすけ、やっぱすげーすきだって言おうと思って、
でも、なんか言うの恥ずかしくなってやめたってばよ!!
もういわねえ!馬鹿サスケ!」
いってるって。馬鹿。言う前に気づけ。
「・・・・今更いちいちいうな、分かってるから」
おまえが何度もいうから知ってる。
そんなに俺のこと好きなのか、とかもう訊きかえす気もないくらい。
こんな俺でも好きなんだな、と。
見た瞬間ホントに嬉しそうにして。
いつもわくわくした顔で。
笑いかけてくる。
分りやすい奴だから。
言わなくても分かってる。なんていうと、また怒るかな。
俺も好きだから、なんていえりゃ、こいつは満足するんだろうが、
照れくさい顔なんて見せたくなくて眉間にしわを寄せ、ぶっきらぼうになる。
そういう態度しかとれないから。
「・・・おまえさ・・・」
「なんだよ」
「ウワキするぞ!」
おい、意味わかってんのか?大体「浮気」ってことは、前提がなきゃいけないんだが。
「してみれば?」
できるもんなら。さしずめ、イルカあたりかよ。
だけど誰が俺以上にてめえを構ってやれるって言うんだ。
「・・・サスケってば、やいてくんないし。」
そーゆーわけでもないんだが。お前ほど目に見えないだけで。
「ぎゅうとかしてくんないし。」
ひっつくのはきらいだ。何度も言うが。
「他の奴にはやさしいのにおれにばっか意地悪で」
優しくすると胡散癖えとか散々言って、いつものがいいって言ったのはお前だろ。
「おればっか好きみたいで、なんかくやしいってばよ。」
ばかだよな。俺もいつもそう思ってるんだが。
「口が悪くて、態度が悪くて、意地悪で・・・俺ってば趣味悪い。」
「・・・のーみそなしで、単細胞で、ドジでドベですぐ拗ねて、うるさくて」
「なんだよ」
「いや。俺も趣味悪いな、と思ってさ」
そういって笑うと、やっぱり、馬鹿にして、と怒った。
俺はお前が好きだって、そーいったつもりなんだけど。
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