こいぬの恋
何度目かの、キスの後で。
少しためらいがちに、サスケの顔が首筋に降りていく。
少しどきりとして。
上着に手がかけられて。
抗議しようかと思ったけど。
どきどきして胸が痛くて。
なんていったらいいのか分かんないうちに、いつのまにか倒されて。
サスケ、ぎゅうとかするの嫌いなくせに。
人のこと、子犬みてえとかいうくせして。
ぎゅう、ってして、犬みたいにじゃれついてるってばよ。
今日のサスケ、変。
なんか舐められて、こそばゆい。
「おい」
あ、やっとしゃべった。
「いやなら、いえ。止めるから」
「止めれるんだ?」
「・・・無理やりすんのは趣味じゃねえよ」
いわれてから嫌というのもなんか怖がってるみたいで悔しいし。
かといって、いいのかといわれるとそれも違うんだけど。
サスケのへたくそ、なんていったらまずいよな、やっぱ。
「人の上でえらそーにいうなっての!」
好きだけど。どーしようもないくらい意識してるけど。
ここで、嫌って言ったらやめてくれる。
だけど、そしたらこいつ、もう触れてこない。
おくびょーもん。覚悟ないなら、こんなことすんな。
ぐるぐるまわる。
少し不安そうな目で。じっと見て答えを待ってる。
「んな、じっとみんな。」
自分の気持ち。
よく分かんない。
サスケが好きだけど。それ以上には何も思いつかなくて。
好きなことだけは確かだから。
伝えておきたいから。
見下ろすサスケの首に両手をかけ。引き寄せてキスした。
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