春の夜

ナルトが、キスしてくる。
ちょっと、荒いんじゃないか。
なんていうと、拗ねるだろうな。
唇を離して、どうだ、ってかんじでにらみつけてくる。真っ赤で。
その様子がかわいくて、ていったら悪いんだけど。
気を抜くと笑ってしまいそうで。
「さすけばっかり。」とかいって。
「おれもする。」とかいって。
そういって、俺はこういう風になすがままになってるわけだけど。
この状況で手出しせずに待っているのもなかなかにつらいものがある。
触れてくる手がもどかしいし。
ただ、押し倒すよりつれえなあ。とかおもいながら。
しばらくして。
ムク、とナルトが起き上がった。
「・・・・つまんねえ。」
え、と思う。
「おれ、やっぱこーゆーの、苦手。」
おいおい。
「サスケ、あん、とかいわないし」
いってたまるか。このばか。
「やめた。」
って。こら。この、ばか。
起き上がろうとするから。腕をつかんで引き倒して組み敷く。
「・・・ってえ」
「・・・・おまえ、は、それでいいかも、しんねえけど。」
おれは、よくない。
ここではいそうですかなんて、言える状態じゃない。
顔に出てなくても。
「だって、どこがおもしろいのかわかんなかったってばよ。胸もないし。」
「・・・・」
なんていおう。
「いっつも、おればっかいたいし。」
いたいのか。
「サスケ、ぶっちょづらでどうかんじてんのかわかんねえし。」
「・・・感じてるんだけどな。」
「どう?」
どう、っていわれてもな、この馬鹿。ガキだから。
「こう。」
しかたねえから、手をとって、下腹部をたどらせる。
これでわかんねえとはいわねえよな。
さっと、ナルトの顔に朱が走る。
「・・・・ずりいってばよ。
 なんで、顔に出ないんだよ、てめえ」
ずるいか?
「わるかったな。」
「じゃあ、続ければよかったのかな。」
「・・・」
「サスケ、喜ぶかと思ってさー、でも、むーってしてっしさー」
「・・・・」
感じてても。やっぱり押し倒されんのは趣味じゃねえもんなあ。
「・・・・続き、してやろっか?」
「するほうが、いいな。・・・いたいのか?その・・」
悪いけど。ちょっと待てない。
「・・・ちょっと。」
「努力する」
そういうと、ちょっと考えて。ま、いいか。と力を抜いて。
「したいなら、つきあうってばよ」
わかってんのかな。
「サスケの好きなの俺だけだっていったら。」
「いわなくてもわかってんだろ。」
この状況で。
「じゃ、しなくてもいいってばよ?」
交換条件、かよ。
「・・・アイシテル・・・」
「ん」
にっこり笑う。
絶対、手え抜いてやんねえぞ。この馬鹿。





  

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