だからさ、おとなしくしてればいいのに。

「暴れると、押さえてなきゃいけないだろ。」
「おまえが、やめればいいんだってばよ!」
「やめる?俺が、何を?」
言ってみろよ、お前の口から。
非難めいた目で睨んだって、離してなんかやらない。
「口はあるんだろ?きちんと言えたら、やめてやる。」
いいたきゃ言えよ。きいてやる気なんてないけど。
「叫んでも、いいんだぜ。」
「なに、そんな怒ってんだよ!」
「怒ってなんかない。」
・・あきれてるだけだ。

あの時、なんとはなしに引き返してきて。
他国の忍びと喧嘩してた。
ちょっと目を離しただけで。
わざと自分に目がいくように助けた。
お前に関心がいかないように。

お前がもう狙われないように。

そうしないと。
どうするか分からない。
おまえがもし、的になれば。
俺はまた、かばわずにはいられない。
まだ治らない首の傷がうずく。

おとなしくしてりゃいいのに。
俺が守ってやるのに。
だけど、いったって、お前はわかんないだろ?

「おまえは、俺のだから。」
「ざけんな・・・っ!」
「そんなに動くとてめえがきついだけなんだぜ。」
だから、押さえてやってたのに。そんなにはねちゃきついだろ?

「・・から、やめろって・・」
限界、かな?これ以上は。
だけど、自分だけにその顔をもっと見せて。
アイシテル真似事ぐらいしてやるから。
望んでる言葉をくれてやるから。


まさか俺が妬いてるなんて、おもってないだろ?

誰にも見せない秘密を、もっとみせて。




    

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