恋心
サスケがいない。ゴロン、と横になって、ちょっと退屈。
単に任務。いないのは10日くらいっていってた。
今日で7日。
つまんない。
気がつくとサスケのことばっか考えてる。
こんなとき、楽しいことがあったら気が紛れるのに。
優しい人がいればついていきそう。
(・・って昨日、イルカ先生に会ったけど。)
半日一緒にいて修行してご飯食いに行ったっけ。
楽しかったけど。
俺は欲張りだから。
サスケじゃないとつまんなくなってる。
多分誰といても何をしてても。
他の誰かじゃもう満たされない。
今夜はひどく体が熱くて。
サスケを想って自身に触れる。
滅多にないことだけど。
今日誰かに会ったらヤバイ。
触れられたらヤバイ。
そんな夜に限って。
ドアのベルが鳴る。
のろのろと服を着て、ドアをあける。
「だれ・・」
見るとサスケ。
目があって。
一瞬どきりとした。
「はらへった・・なんかねえ?」
ふい、と目線をそらすとそういって、軽く押し入るように中へ入ってくる。
「いきなりで、てめえ、あるわけねえだろ。・・一楽でも行く?」
「いや。」
「じゃ、ラーメンでもいいって?」
「いい。・・・野菜、いれろよ。」
「・・・・・」
いきなりやってきて。夜ふけに。ラーメンなんか作らせて。
任務終わったんだな。微かに血の匂いがする。
「ねてもいい?」
疲れてるみたいだから。布団貸すくらいいいけど。
「シャワーつかわせてやっから、ちゃんときれいにしたら。」
じゃないと、布団がよごれるだろ。
「じゃ、借りる。」
食器を片づけながら水音をきく。
(疲れてんだな。)
口数も少ないし。
サスケが寝たら、ちょっと森まで出よう。
今日はこんな状態だから。
サスケに知られたくはない。
借りたナルトのパジャマはどうにも似合わない。
ちょっと丈が短いし。
「じゃ、寝るな。」
そういって、ベッドへいく。
ホントに無口だ。
嫌な任務だったのかな。
しばらくして、寝息が聞こえ始めたから。
電気を消して。
そうっと外に出ようとして。
「どこいくんだ?」声がする。寝たと思ったのに。
「ちょっと修行。」
「こんな夜に?」
「いっつも、してるってばよ。」
「・・・ナルト」
「なんだよ」
溜息交じりの声に。喧嘩しそうになる。
「いーから、ちょっと、こっちこい。」
「・・・・」
なんだよ、寝てろよな。
歩いていくと、窓の月明かりを背に、ベットサイドに腰掛けたサスケ。
「なんだよ」
「ガキはうろちょろせずねてろ。」
「ガキじゃないってばよ!」
「人が来たのに出てくなんてガキ。」
「って、布団貸してんだから寝てろよ!」
「・・・・何で俺が来たと思う?」
「腹へってて、うちになんにもなくて、俺んちが近かったからだろ?」
「それくらいなら、うちに帰ってる。」
「へ?」
「顔が見たくて、会いたくてさ・・・」
「あ」
「だけど任務の後で抱かせろなんて、お前だってそういうのやだろうし。」
「・・・」ああ、そういうこと。
「・・・お前今日やばいんだろ?そんな奴、ひとりで外歩かせられっかよ。」
そういわれて、引き寄せられたら、拒める理由は何もなくて。
「いなくて、さみしかったってばよ。」
たかが10日くらいで。
「まるで恋してるみたい。」
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