来客
えーっと。
ナスとセロリとひき肉とそれからなんだっけ・・。
あ、カレー粉。と、えっと。

メモなんかもって珍しく買出し。
買い物かごは両手いっぱい。
すっげー、おみー!
こんなん、ぜったい1人じゃ食べられないってば。
だけどね。

今日はサスケがくるんだ。
おれ、作ってるの内緒だけど。
だけど夕方こいっていったから。
飯食ってくんなっていったの。
だから、ダイジョーブ!

外で食うのも飽きたし。
カップめんはおこるし。
だから、今日はおれがつくるの。

あいつ前になにが好き、っていったら。
カレー、っていってたから。
おれ、イルカ先生んとこ行って、せんせにカレー教えてもらった。

へへへ。
サスケ、きっとびっくりするってば。


そうやって、本と首っぴき。
いたずらしてる気分。
わくわくして、どきどきして、だって、サスケのびっくりした顔見たい!

いやそーな顔したりして。
まずそーな顔しないよなあ。
箸もつけなかったらどうしよう・・・。

・・・・その時はぜっこー!

そうやって、わたわたと準備して。
でも人が来るのは嬉しいから俺、張り切っちゃう。
おそーじして、待ってると。

サスケが来た。

来たってばよ!

ガチャ、とドアをあける。
「おまえ、確認くらいしろよ・・。」
「へへ」
なんつっても、隠し事してるときは楽しい。
なんて顔するかな。なんておもってると。
「ほらよ。」
「なにこれ。」
「手土産のケーキ。デザートに。冷蔵庫入れとけ。」
「・・・・なんでばれてるんだってばよー!!!!!!」
「お前の考えてることなんかバレバレだ、ウスラトンカチ。」

ちぇーーーーー。
秘密だったのにな。

「もう、食う?」
「ああ、腹減らしてきたから大丈夫。」
「どーゆー意味だよ。」
「何が出ても食ってやれるだろ?胃薬も持ってきた。」
「しっつれーな奴ー!」



サスケには何作ったか、見当はついている。
だって、おまえ俺が作るとしたら何食いたい、なんて聞いてくりゃ、バレバレだろ。
だから、ガキでも作れるいちばん簡単そーで、お前でも作れそうでお前の好きなものを言っておいた。
「カレー」
そしたら、カレーかあ、とかぶつぶついいながら向こうにいったから。
その次の日に「夕方こい」で「飯食ってくんな」で「腹減らしとけ」っていわれりゃさ。
・・・ほんっと、脳みそ足りねえよなあ。
お前の好きなケーキ買っていくのは、俺なりの感謝。
そんでもって、ちょっと愛しくもある。
・・・・口に出せねーけどな。

だけど、ちょっと驚いた。出てきたのは、キーマカレー。
ちょっと、意外。ナルトにしちゃ高等技だ。
大体、お前辛いのだめじゃねえか。



「イルカ先生にならったんだ!」
(えらそうに。また、アイツかよ。)
「サスケ、カレー屋いくとけっここれ頼んでたし。」
「・・・おまえ、くえるのかよ」
「火影になる俺様をなめるなっての!」
最近、ちょっとくらい辛いのも食べれるようになったのだ。ふ、おどろいたか!俺の実力。
だけど、サスケには内緒。ホントの唐辛子はいれてないんだ。七味で代用。

ぱく。一口。(辛いー!)
サスケを見る。
ぱくぱく、もぐもぐ。食ってる、食ってる。見てたら不意に顔を上げた。
「何?」
「うまい。」
なんでか、俺、すっげ嬉しくなった。
サスケ、パクパク食べる。
「お代わり。」
なんだか、いたずら、成功した気分!やった!ってばよ。

サスケお代わりしてくれたから、カレーはきれいに無くなった。
俺は、やっぱちょっと辛くて苦手。サスケいなかったら、きっとカレー可哀相なことになった。

「おまえ、辛いのだめなのにそんなもんつくるから」
「だって、サスケ辛いの好きじゃんよ!」
「じゃあさ、しばらくしたら、ケーキ食おうぜ。」
「うん。」
「お前の好きなイチゴのショート」
「サスケ、甘いの嫌いじゃんよ。」
「俺のはチーズケーキ買ってきてる。」
あれなら、なんとかくえる。

サスケ、食べてくれて、なんか、作るのも悪くないな、って思った。
また、つくろーかな。
「サスケ、今度作るとしたらなにがいい?」
「ソーメン」
「・・・・・」
なんで、そんなもんばっか、頼むってばよ?
「それなら、わざわざイルカんとこいかなくてもいいだろ。」




   

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