Between Us






「あたしね、リーさんと付き合ってんだ。」
任務が終わって帰り際。さくらちゃんは俺にいう。
さくらちゃんは「ちょっと気になる女の子」だから、ショックだった。
「リーって、あのゲジまゆー??」
(でもさくらちゃん、いやっていってなかったっけ。)
(それに、さすけが好きなんじゃなかったっけー???)
「リーさんは、私のこと、思ってくれてるから。」
とさくらちゃんがいった。うれしそうだ。
「へえ・・・。」(おれだってさくらちゃんすきだってのに。なんで?)
さくらちゃんは、そんなおれの心を見すかしたように笑いかける。
「だってね、さすけくんの1番は、私じゃないじゃない。」
「それじゃ、オレの1番は、さくらちゃんだってばよ?」
「それも・・そのうち、わかるわよ」
さくらちゃんはここで、といって、道の向こうへ走っていく。
ちぇー、とひとりごちる。
はなっから相手にされてなかったとはいえ。
「しつれんかあ。」
でも、さくらちゃんはしあわせそうで。だから。
「よかったってばよ」
にしても、リーか、とやはり複雑ではあったけど。

(俺の1番、はイルカ先生だよなあ。)とおもいながら。
でもイルカ先生と、ずっと一緒にいたいわけじゃない。
一番大切な場所にいるけど、でも。遠い。
ぎゅ、ってしてもらっても。どうしてだろう、せんせいだから?

次の日の任務、ちょっとよく寝れてなくて。
飛び移ろうとした木の枝から足を滑らせる。
(うわ!!)
かなりの高さから加速して落ちる。でも、いたくない。
「???」
「・・・ったく、このウスラトンカチ!!」
あ、
さすけだ。落ちる直前に、助けてくれたらしい。
でも、サスケ、俺より前にいなかったっけ・・。
「ちょっと目を離すとすぐこれだからな、このドベ」
(いつ、見てたっていうんだよ!)使い方、間違ってるぞさすけ。
「・・・だから、てめえからは目が、はなせねえんだよ」
間に合ったから、よかったけどな。立てるか、といって、手を差し出す。
振り払おうとして。サスケを見て。なんかやさしくて。毒づく気が、失せた。
おとなしく、サスケの手を握る。引っ張ってもらって、立つ。
気のせいじゃなくて。最近やさしい。
なんか、なんでだか、どきどきする。
(さすけあいてに、どきどきする。俺ってば変・・。)
ふいっと抱きついてみる。何でってわかんないけど、そうしたかったから。
「・・おもいぞ、どべ」
「余計なお世話だってばよ」
なんでだか、ずっとぎゅっとしてたい、とおもった。
「ったく、甘えたがりだよな」
そういうサスケの声が、やっぱりすごくやさしい、とおもった。





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