このお話は、ナルコSS「First Impression」の続きです。
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誘惑の果ての天国と地獄
ぷよん。
ぴちょん。
ぺちょん。
(・・・どれかっつーと、やっぱぺちょん、かな・・・。)
サスケ、目をつぶってそんなことを考えてみたりする。
「もー。重いってばよー。」
声がぷるんという軽い振動とともに耳を伝いなんとなく遠くに聞こえる。
気持ちがいい。
「ホントサスケって膝枕好きなんだから・・・」
はあ、と呆れたようにナルトが呟く。
すでにぴったりと腹に後頭部をつけているので本当は膝枕ではないのだが。
サスケはこの位置が大変気に入っていた。
なんといっても腿が柔らかくて寝やすいし。枕にはちょうどいい高さで。
「もー。聞いてる?」
上からちょっかいをかけてくる彼女が動くたびにぺちょんともぴとんともしれないなんともいえない感触とともに頬に触れる柔らかい重みが心地よくて。
ああ、こいつがブラしなくてよかったかも。
なんて心から思ううちはサスケ。思春期真っ只中の男の子である。
ついでにいうと、この一見するに脳みそが胸に回った感じの少女も男だったりするわけで。
「つまんねー。」
ぽふ、っと音を立てると途端に枕が色気のない固いものになった。
空間の空いてしまった顔の上から風が吹いてくる。チクショウ。術解きやがったな。
「なあなあなあなんかしてアソボってば!」
枕でいるのに飽きた小柄な金髪の少年が覗き込む。
「なんかって・・・?」
「なんかはなんかだってばよ。」
「今日は土砂降りの雨だろうが。こんな日はおとなしくしてるもんだ。」
そういうと今度は寝返りを打ってナルトの腰回りをぐるりと抱えるように腕を回す。
ああ、やっぱり細いな、なんてちょいと考えて。
息をするたびナルトの匂いがする。正確には服の洗剤の匂い。
落ち着く。
大雨洪水警報、なんてものが出て学校が休み。
退屈だから遊びに来ないかといわれて、ここにいるわけだけれども。
正直ナルトの家にはなんにも物がなくてヒマをもてあます。
「遊んでってばー」
「・・・遊んでやってるだろ。」
腹に顔をつけたまま言うと、ナルトが身を軽くよじり、嫌そうに髪を軽くひっぱってくっつけた頭をはがそうとする。
「・ん・・くすぐったいってば・・・」
(なんだか・・・・)
抵抗するナルトを見上げるとちょっと困ったような顔はまるで。
(雨だからすることもないし・・・・)
手を伸ばして頬に触れる。
柔らかい。
「冷たいってば・・・!」
こんなに近い。声。
目も鼻も口も、全部。手に入れたい。
「んもー!そんなやつにはおしおきだってばよ!」
ぽんっと音を立てると少年は再び少女に変化した。
頭をすくうように抱え込んで両手で持ち上げると自らは屈みこんで豊満な胸の谷間で顔を挟み込む。
「悩殺おっぱい固めだってばよー!」
頭の中が真っ白になった。
服の上からでも分かる柔らかくて温かくて滑らかで吸い付くような柔らかさの不思議な重み。
視界が阻まれた分、触れる感覚が敏感になって、(このまま死んでもいい・・・)
窒息しそうになりながら堪能する。
だけどさすがに息が苦しくてもがくと面白がってぎゅうっと余計に締め付けてくる。
「どうだ?降参かー。」
(調子に乗ってんじゃねえぞ・・・)
目の前の服地を舌でぺろりと大きく舐めた。
びくっと揺れたようだけどまだ離さないから少し顔を斜めにずらして柔らかいふくらみをゆるく噛む。
まるで生まれたばかりの動物がするように頭をずらしながらただ口だけで場所をたどり、異なる感触にたどり着く。布一枚向こうの突起を口に含むと舌で軽くなぞった。
「んぎゃああ!」
悲鳴とともに縛めが解ける。慌てて振り払ってあとずさった少女。
「なにすんだってば!サスケのヘンタイ!エロガッパ!」
「なに言いやがる。先に仕掛けたのはそっちだろうが。」
今や形勢は完全に逆転して、少女を組み敷く形になったサスケがにやりと笑う。
「・・・・仕掛け?」
なんのことやら理解できない。
そのぽかんと開いた口に誘われるように唇を重ねた。
「・・・・ふう・・・っんっ・・」
重ねるたびに逃れようとする唇を唇で辿って、深く求めると漏れる吐息。
はあっと息を継ぐたびにかすかに喘ぐ細い声。
唇を離してやると、何度も瞬きしてワケが分からないといった風に見上げてくる。
「・・・なに・・・」
「実地で教えてやるっていったろ?」
「じ・・・実地って・・・なにを?」
言わせんなよ、分かってるだろ。
今日は雨だしすることないし、室内でできることで、俺のしたいことなんて。
「・・・アソンデヤルっていってんだよ。」
なんだか非常にまずい、ナルトは本能で直感する。
あとずさっても、上から覆い被さるような体勢をとられては逃げ場がない。
サスケ相手にはこの攻撃はどうやらまずかったようだ。
イルカ先生や大人たちみたいにサスケは鼻血を出して倒れてくれない。
なんか目が据わってるし。
余裕なんか全然ないって感じでなんかすっごい力いってるし。
冗談だからさあやめようかーなんてのもちっとも聞いてくれない気がする。
(なんでこいつ鼻血ブーしないんだってば!)
この状況で問題はそんなところにはないのだが、ナルトには今ひとつそこがピンときていなかった。
「ナルト・・・」
思いつめたような少し低い甘い声。
再び目の前に近づいてきた顔。
ナルトはとっさに印を組んだ。
ぽふ。
サスケの顔がクッションに埋もれた。
少女はどこにもいない。いや、少女はクッションに化けたのだ。
「・・・てめえ・・」
眉間にしわを寄せてサスケは抱き込む形になったクッションを睨みつける。
ここまで挑発しておいてここぞというところで逃げやがる。
それも生物外に化けやがって。
なんだか非常に腹立たしくなってきた。
俺の気持ちを知ってるくせにいくらなんでもあんまりじゃねえか?
クッションに顔を擦り付けるように埋めるとナルトの匂いがする。
「ナルト・・・そんなに俺が嫌いか?」
くぐもった甘い声。
ナルトは困ってしまう。
嫌いじゃない。嫌いじゃないけどこれってそういうモンダイじゃない気がする。
サスケはいいトモダチだってば。
だからいっつも一緒に遊んでるのに。
だけどサスケはそれじゃ満足しない。
時々オンナノコに化けてデートしてやってるのに。
ぎゅうってしたり、ちゅうってしたり、は全然してあげてないけど。
でもでもそれって俺ホントはオトコだから当たり前で。
だからえっと、オレは悪くなくてサスケが変なんだってば。
などと自分が挑発したなどと露ほどにも自覚せず。
・・・そうだってば、俺、ちゅーされたんだ。
すごく文句をいいたくなったが、クッションに口があるわけでなし。
なんだかもぞもぞ好き勝手さわられてるし。
「分かった、もうしないから術を解け。」
顔を押し付けたまんまそういわれても、なんかすっごく信用できないし。
しばらくクッションを睨みつけていたサスケは、溜息をつくと立ち上がった。
ばたん、ドアの閉まる音。トイレにでもいったのかな。
近くに気配がないのを確認するとナルトは術を解く。
辺りをすばやく見渡すが気配なし、天井にもドアの近くにもいないよう。
でもでも
サスケに会ってどんな顔していいか分かんない。
どこに隠れよう、でもドアのあっち側にいったらサスケに会うかもしれないし。
窓の外は激しい雨だし。
隠れなくてもいいのだという思考が欠落しているあたり、ひどく動揺しているのだが。
どうも小さい頃からいたずらをして怒られると隠れる、という条件反射が身についているらしい。
「おい?」
サスケがしばらくして戻ってくるとナルトはどこにもいない。
(あのやろう・・・)
ごめんなさいとでもいえば収めてやろうと思っていたが、どうにもそうはいかないらしい。
(どこに隠れやがった?)
これも一種の遊びといえば遊びだ。かくれんぼ。
ただし変化の術つきだから多少厄介。
(まあ、いいけどな。部屋狭いし。)
コンコンと丹念に床を叩いてみる。床に仕掛けはなさそうだから、ここはバツ。
押入れの天袋から屋根裏を覗いてみるがここも違う。
押入れの中もバツ。中に小さい頃描いたとおぼしき絵。あいつこんなもんご大層にもってんのか。
ベッドの下にもいない。いくつかの雑誌。寝るときこんな雑誌読んでるんだな。この年代の男の子達のよく読む週刊マンガ。
エロ本はない。まあまだお子様だし。
机の中もバツ。あ、この消しゴム集めてるのか。昔おれももってたような。あ、この写真のナルトかわいい。もらってもいいかな。
タンスの中はこれもバツ。ったくきちんとたためよ。仕方ねえからたたんでやるか。
サスケ、なにげにプライバシー侵害しまくりであちこちを探る。
部屋のほとんどを探しつくしたが、ナルトはどこにもいない。
・・・別に放っといて帰っちまえばいい話だが。
そうするとナルトはきっとがっかりするだろうから、できない。
消えたわけではない、とすると。
くしゅん、遠くで小さく音がした。
(・・・まさか・・・)
ベランダに続く窓をがっと開ける。鍵はかかっていない。
「・・・この・・・ドベ!」
「おわ!サスケ!」
ずぶぬれになったナルトがいた。
*************
「・・・なに、やってんだ。」
激しく顔を打つ雨。
薄闇の中静かに睨みつけると、見上げる青い目はふいと横に逸らされて。
(逃げるのかよ・・・)
こみ上げる腹立たしさと交じり合う切なさと。
「その・・・」
ドォン!
刹那の激しい光を追う様に轟く轟音。
ナルトは食い入るように魅入っている。
「あれ、見てたんだってば」
ふと漏れたのはそんな台詞。
「綺麗だから。」
「好きなのか?雷・・・」
「うん、一面光ってゴオンっていって、すごいんだってば。」
ふ、と気が抜ける。
そういえばこの前も大雨の中を傘もささずに歩き回っていたっけ。
こいつは「大雨」とか「大嵐」とか大きなことはなんでも好きだった・・・。
そんな記憶が脳裏をよぎる。
横殴りの雨で顔に髪が張り付く。水滴とともに目に刺さる前髪にサスケは顔をしかめる。
みるまに貼り付くように纏わりついて重くなる服。
好奇心で大きく目を見開いて空を見ているナルトはもうぬれねずみというのが相応しい有様で。
サスケはひとつ深く溜息を吐くと、ナルトの後ろからがっと腰に手を回す。
「ぎゃっ・・・!」
「じたばたすんな。」
そのまま両手で小脇に抱えあげると足で窓を開け、室内に入る。
ぼたぼたと水滴を撒き散らしながら抵抗するナルトを洗面所に連行すると、小脇に抱いたままの片手をずらしてズボンのボタンを乱暴に外す。
「なに・・・!」
慌ててズボンを押さえようとする手よりも素早く、ズボンをパンツとともに一気に引きおろす。
「や・・」
届かない手で必死にズボンを戻そうとするが、今度は上着をシャツごとむりやり引き上げられる。
あっさりと剥いた服をサスケはさっさと脇の洗濯機に投げ込むと、風呂場のドアを開けた。
裸のナルトをお湯を張った風呂桶に投げ込むと、サスケはふん、という顔をして風呂場から出て行く。
やがてごそごそと雑巾がけをする音がして、ゴオンゴオンと洗濯機の回る音がした。
(とりあえず、風呂に入れたかったのか・・・。)
『そんなに怒る事ないじゃん・・・』
そういったらきっと心配してるんだっていう。
それが分かっているから、ナルトはサスケを拒めない。
泡の中に顔を半分ほどつける。
サクラちゃんにもらったバブルバスのもとが一袋空いている。
サスケが湯を張るときに空けたのだろう。
・・・勝手なんだから。人ん家なのに。
でもそれはきっとナルトがこういうのが好きだと知ってるから。
サスケは自分のことが好き、それは鈍い自分にも分かる。分かってる、と思う。
だけど自分には答えが見つからない。
自分だって嫌いじゃない、嫌いじゃないけど、嫌いじゃないと好きは違うし、好きになんてなったことないから分かんないし・・・って、わあ、好きじゃない、好きじゃないってば・・・。
もしも俺がオンナノコだったらサスケを好きでもいいのかな・・・。
サスケがオンナノコだったら俺お嫁さんにしたいかもだけど、でも・・・。
サスケが好きになったのってオンナノコのおれで、オンナノコじゃなくてもいいっていったけど、あいつってばおっぱい大好きだし、おれだってサスケだから触ってもいいって思って・・・
サスケだから。
頭の中がサスケのことで一杯になってしまう。
少し嬉しそうな顔、やな位偉そうな顔、困った顔、心配で覗き込む顔、あとをついてきてるか振り返る姿。
キスしたとき間近でみた長い睫毛。
かあっと顔に血がのぼる。
「好き、なのかなあ・・・」
その時、がらり、と音がしてサスケが入ってきた。
「さ、サスケ、なんでハダカなんだってば・・・!!」
「風呂はいるんだから服着てなくて当然だろうが。」
「そうじゃなくて、なんで入ってくるんだってば!」
「俺もぬれた、どっかのバカのせいでな。」
なにいってやがる、とさも当然といった風にかかり湯をすると、湯船に入ってくる。
ざあ、っという音がして、溢れた湯が流れていく。
「なに驚いてやがる。家族のいる家じゃあ子供は一緒に入るものなんだぞ。」
「そ、そうなの。」
「ああ、俺も兄貴と入らされていた。」
「そうかあ・・・」
嘘じゃない。家族の人数が多い場合時間的な都合でやむなく、などということは言わないだけだ。
ついでにいうとホントは風呂を入れたのは、あのままナルトがクッションに化けていたら投げ込んでやろうと思っていたからなのだが、追求されるまでは言うつもりもない。
おれが清い交際を望んでいる?わけねーだろ。
「・・・背中流してやろうか?」
「じゃ、おれも流してやるってばよ。」
おとなしく背中を流す。今はまず警戒心を解く事だ。
無理矢理やるのはいつだってできるが、あとが面倒だから。
そしてまた湯船に戻る。
(上がってから、だよな。)
「百数えたらいーんだってばよ。」
「すくねーよ。」
まだだ、まだ。出てからだ。
ベッドまで連れて行って、そこまでの我慢だ。
目の前の光景をしっかりと目に焼き付けながらも、そういってなんとか保とうとしていた理性を。
「なあなあサースケ」
泡で上と下の大事なところを隠した少女が
「どーだ、ワンダバだってば。」
そういっていたずらっぽく笑いかけるまでは持っていたような気がする。
湯船の中、浴槽の向こう側で白い肌、上気して紅く染まった頬、湿気に濡れた唇。
深い谷間、形よい丸み、白い泡の向こうはかすかにほの赤く。
そして、へその真下のラインをたどって白い足の間を泡で隠し。
どこかの雑誌を拾い読みでもしたのか、誘うようなポーズ。
そんなにしてーのかよ・・・。
抑えるつもりだったから、もしなにかあってもばれないように泡風呂にしてやっていたのに。
もう、そんな必要もねえか。
立ち上がるとサスケはナルトに詰め寄る。
「・・・ナルト。」
「な、なに。」
・・・誘ったのは、そっちだからな。
この状況で、もう止めるのは不可能だと本能が告げていた。
**************
「な、なに・・・?」
無言で湯の中を歩いてくるサスケにナルトは戸惑う。
「なに・・ちょ・・・」
何も答えないまま片手であごを持ち上げられ、激しく深く何度も唇を求められる。
視界にはサスケの顔だけ。
湯気と高くなっていく体の熱さとで何も考えられずに身を任す。
浴槽の壁に押し付けられた背中だけがひやりとする。
「う・・・ん・・・」
溜息のように漏れる声がかすかに反響する。
長いキスにじれて体をよじると、ぱしゃん、と湯のはねる音がした。
「サスケ・・・」
執拗なくちづけの間もサスケの手が胸に伸びて掴んだりこねまわしたりしてるのに、
「あ・・・」
拒絶するどころか漏れるのは吐息だけで。
俺ってば変・・・
「サスケ・・・」
なにも考えられなくて、知らぬ間に腕をサスケの肩に回している。
熱い・・・
荒くなる息。
いつのまにか応える身体。まるで自分からねだるようにキスを繰り返す。
やがて離れた唇が首に胸にそしてだんだんと下へ降りてくる。
頭を抱くように体を押し付ける。体が震えて立っていられない。
しがみついたまま、浴槽のへりに座らせられる。
サスケは少女のひざを割ると、自身のしゃがみこんだ肩の上に少女の白い足を乗せた。
本当なら初めてで、もっと時間をかけてたどりつくつもりだったが。
堪能するつもりだった胸さえももうどうでもよくて。
ただ早くしないと、気が変になってしまいそうで。
欲しくてどうしようもなくて。ひどく高ぶっていく自分を感じる。
ぐいっと太腿を押し上げるように持ち上げると、不安定になったナルトが支えを求めて頭にしがみついてくる。
抱え込まれて頭上から豊かな胸が落ちてくる。サスケが泡のなかに顔を埋めると身をよじるたびに胸が頭をはさんで重心を変えて揺れる。
頭の後ろからかすかに高い甘い吐息が聞こえる。
しがみつかれて視界が暗くて分からないまま、無我夢中でサスケは目の前を舐めあげた。
「や・・あ・・・」
小刻みに震える少女の体、甘い甘い吐息。
「・・・・・おい」
ぴたり。不意にサスケは動きを止めて顔を離す。
「な・・・に・・・・」
ナルトもゆるゆると体を起こすと、潤んだ瞳で答える。
サスケは眉根に皺をよせて渋面を作る。
「なんだ、これは・・・」
「なにって・・・」
「なんで、なんにも、ねえんだよ!」
がっと両膝を乱暴に割ると、あられもない姿のナルトのそれを明かりの下で確認する。
やっぱり。なんにもない。
「なにって、オンナノコはなんにもないんだってばよ?」
「んなワケ、あるか!」
あれもそれもこれも、なんにもない。
「じゃあ、なにがあるっていうんだよ。サスケしってんのかよ。」
そういわれてサスケもぐっと言葉に詰まる。
こんなマネキンみたいになんにもない、なんてのが間違いなのは分かるがどれがどうっていうことまでは知らない。
「俺見たことねーからわかんねえってば。」
そりゃあ、女とあんなことやこんなことをするとか、そういうのを見せてくれる場所に行けばいいのだろうが、サスケは他の奴のそんなもんをわざわざ見たくもないし、ナルトがそんなものを見る、すなわちどこかの女とつきあったりするのなんて許せない。ってことは。
一生このまま、なのか・・・・?
瞬間目の前が真っ暗になった。天国から一気に奈落の底に叩き落された気分だ。
「サスケ?」
「・・・そのうち・・・・、教えてやる・・・」
「俺だってそのうちちゃんと見て覚えるってばよ。」
「んなもん見んな、目が腐るだろうが。」
「なにそれ勝手だってば!俺だってお色気マスターするってば
よ!」
「女と付き合うって?」
「それのどこが悪いんだよ!」
サスケは少女を睨む。
「・・・・・お前、俺の気持ち知ってていってんのか?」
「・・・・お、おれが・・・す、好きって・・・・冗談・・・」
「冗談でここまでするかよ。」
「おっぱいが好きなんだろ。おっぱいばっか触ってるってば!お前。」
「そりゃ、好きは好きだが、それだけじゃねえよ、いい加減分かれ、このドベ。」
ナルトは不満そうに口を尖らせる。
「俺だって・・・たぶん・・・サスケが好きだってばよ。」
ごにょごにょと小さい声でナルトが呟く。
「ナルト・・・」
「だから、おっぱいもなんでもサスケの欲しいものあげたいってば。」
「そうかよ・・・おれだって・・・・」
ナルトからの思いも寄らない告白に、嬉しいのに言葉が見つからずに。
口に出来たのはいつものそっけない一言。
「術、解け。」
「え?」
「術解けよ。俺だって女じゃなくても、お前がいい・・・」
そういって見上げると、少女は困ったように目を逸らす。
「おっぱい好きなくせに・・」
「んなもんなくたってお前がいい。」
その言葉に、ゆるゆると顔を向けて、やがてこくりと頷く。
「ん・・・」
顔を紅潮させて潤んだ目で。幸せそうに。
そしてゆらりと身を預けるように抱きついてきた。
「サスケ・・・おれもう・・」
抱きとめた身体が傾いだ。
「のぼせたってばよ・・・」
「おれもだ。」
初めてなんてわからないことだらけで、思ったようになんて全然いかなくて、おまけに未遂だなんて笑うしかないけど、だけど。
ふらふらになった少女を抱きかかえると、身体を預けてくる。
「術解けよ」
のぼせた上にチャクラを使うなんて、くたくたで当然だ。
ぽん、腕の中で少女が少年に変わる。
その姿に色気なんてものはあまりないけれど、自分には愛しくてたまらない。
ふと、笑みが漏れた。
「サスケ?」
「仕方ねえから今日はここまでにしといてやるよ。」
そういって、軽くキスを奪う。
考えてみたら女のときしかキスした事なんてなかった。
キスされたナルトはびっくりしたんだと言わんばかりに目をまんまるにして、
「信じらんねー・・・」
そういった顔は真っ赤に染まった。
***********
「お色気、やっぱ完全版マスターしたいってばよ。」
「マスターしてどうするんだ。」
考えなしにどこでもここでもお色気使われたら貞操があぶないではないか、とサスケは心配する。
「サスケをたらしこむってばよ。」
もう十分のめりこんでいる気がするが。そういわれると、ちょっと心が動いてしまう。
「ドベにやれるもんならやってみろよ。」
「むきー!馬鹿にして!絶対絶対マスターしてやるからな。」
予想通りの反応にサスケは苦笑する。ぜひともマスターしてもらおうじゃねえか。
「カカシのイチャパラを強奪するってのが一番手っ取り早いかも知れねえな。」
「カ、カカシセンセのイチャパラ・・・」
「きっとそのくらい載ってんじゃねえか。18禁だし。」
「最初の鈴以来だってば、取れるかなあ。」
「取る。」
風呂上り、居間でぐったりと扇風機にあたりながら、どう考えても無理っぽい計画を立てる二人がいた。
41000を踏まれたミル様から「First Impression」のつづき、ということでリクを頂きました。
頭の足りない巨乳娘、本能に素直なサスケというどーするよな組み合わせは結構書いてて楽しかったです。
でもやっぱりさよだから〜♪期待した方(いたら)ごめんなさいでした。
なおタイトルはミル様から頂きました。ありがとうございました。 (さよ)
最初、前半だけ読ませてもらったんだけど、さよったらどーやって逃げるつもりなんだろうと思いました。最後までいけるとは最初から思ってなかったから安心しろ(笑)。
のーみそが全部胸に回っちゃったようなナルコ、かわいーねえv(ある意味ニセ乳だけど) サスケ、ホントにイチャパラ強奪出来るのか、素直に店でてきとーなエロ本買えばいいんじゃないのか、色々疑問はあるけど楽しいから、まいっか。 (あゆりん)
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