狩(DISTANCE-1)

サスケ君をアイシテル。

「ナルト。今度の休み、一緒にあそぼ!」
ナルトと付き合ってる。
サスケ君の刺すような視線を感じながら、私は知らない振りをして。
気づいてしまった。サスケ君の視線の先にいつもあるもの。
それが私だったらよかったのに。
いつも、サスケ君が目で追っているもの。
私の気持ち、お構いなしに。

だから、あなたの目の前で。
私が女だということを見せてあげる。
あなたにはどうにもならないことを思い知らせてあげる。
だから、わたしだけ憎んで。

いっそ愛されないのなら。

「サクラちゃん、やさしい、ってば。」
嬉しそうな顔。少しの罪悪感と。踏みにじりたい衝動と。
だけどまだ。もっと、もっと、身も心も委ねてきて。
その時に、きっと酷く振ってあげる。


誰よりも大事にしてるくせに。
誰よりも大切なくせに。
あなたはナルトの幸せを邪魔しない。
幸せなら、それでいい、笑ってれば、それでいい。
そういうあなただから、きっとそこで見てるだけ。

だけど私の気持ちを見抜いたら
どんな手を使ってでもきっと助けに来る。
きっと奪いに来る。

だから、嘘つき。
私の本性は誰にも見せない。
ぞくぞくする。
獲物はこのこ。
ライバルはあなた。
本気でゲームしましょ。


「そーゆーとこ好きよ、ナルト」
こんな言葉一つで、私の自由になるの。
単純よね。かわいいわね。
サスケ君いえないんでしょ。こんなこと。
言葉一つ、思いのかけらすらこもらないのに。


きっと酷く振ってあげる。



                               DISTANCE 2 へ

  DISTANCE TOPへ戻る