過去からの手紙(DISTANCE-6)
綺麗な桃色の髪。
目がおっきくて、おでこひろくてかわいい。
一目見て、好きになった。
サクラちゃん、っていった。
よく、クラスに来てた。
俺の隣にすわってるうちはサスケが、好きなんだって。
しょっちゅう来て、いのと一緒にわあわあいってる。
「サスケ君、あのね。」
顔赤らめて嬉しそうな顔で一生懸命。
いいな、オンナノコって。
好きって気持ち。恋する気持ち。たくさんもってていいな。
なのに。サスケの奴、興味ないんだって。ヤナ奴。
そんなこと言いながらちょっとほっぺ赤いくせに。ムカツク。
「またくるわ。」
始業のチャイムで慌てて帰っていく。
サスケ一言も口聞かないから、ちょっと寂しそうな目。
無視されたり、冷たかったり、見てくれないのって。
そういうことされると辛いって、サスケ、知らないんだ?
スキナキモチは、スキナキモチで返してあげればいいのに。
そんなむすっとしてなくて、笑ってあげたらいいのに。
そしたらサスケもシアワセかも知んないのにさ。
「サスケってさあ、サクラちゃんイイとおもわねえの?」
「・・・」
「あんなに可愛くって、一生懸命で、
お前のこと好きって言ってくれてるのに。かわいそうじゃん。」
「・・・うるせえよ。」
「好きって言ってあげたら、サクラちゃんはきっと幸せだってばよ。」
「関係ないだろ!」
怒ったようにサスケがキツク睨む。ばか。ばかばかばか。
いっぱい言いたかったけど、ミズキ先生が入ってきて、
その話は終いになった。
あんなふうに、好きっていえていいな。
あんなに好きになれたら、いいな。
すきって、すごいしあわせな気持ちのかな。
もし、俺を見てくれたんなら、俺、いっぱい好きって言ってあげる。
ぎゅう、ってしてあげる。
好きになってくれたら、それ以上好きになってあげる。
そしたらきっと、寂しくないよ。
「嫌いなのは、ナルトです」
なんていわれて、
それなのに、
「つきあおっか。」
そういって、
女の子って不思議。
「好きよ、ナルト。」
ずっと誰かから欲しかったその言葉を。
誰もくれなかったその言葉を。サクラちゃんがくれる。
「おれも、サクラちゃん好き。」
サスケなんか、絶対こんなこといえないんだってば。
アイツ、好きなものなんて、ないんだって。
嫌いなものばかりなんだって。
俺も嫌いなんだって。
サクラちゃん。
「大好き。」
何度でも繰り返すから。
だから、あの時サスケにしてみせたみたいな。
コイシテル、幸せな顔をして欲しい。
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