トライアングル(DISTANCE-7)
いつか崩れるだろうと思っていた。
あまりにもきれいな三角。
はじめから奇妙な思いのスリーマンセル。
ナルトに弁当を差し出したサスケ。
サスケを見て同じようにしたサクラ。
サクラに微笑んだナルト。
笑っちゃうよね?
きれいないびつな三角形が、音をたてて崩れるとき。
壊すのは恋する少女。
あーあ。こういうの、やなんだよねえ。面倒くさいから。
それに、レンアイなんて絡んでると、口出しなんて野暮だし。
全く、こういう風に組んだ奴、って、イルカ先生でしたっけ。
ちょっと恨みたい気分。
ナルトが試験に合格できるように、実技トップと頭脳トップに組み入れた。
まあ、どっちもナルトはドベだから、理由はなんとでもつくでしょうが。
あからさまなんですよね、あまりにも。
ナルトに優しくできそうな奴と組ませるあたり。
ま、そうでない奴が全員不合格だった、っていうのも
もちろんただの偶然なんでしょうけど?
おまけに疎い人だから、
「サクラがナルトと付き合ってるんですけどね。」なあんていったって、
きっと、「そうか、やったなあ、ナルト。」なんていうに決まってる。
あ、なんか、ちょっと腹たってきた。
軽く今度いじめちゃおう。
サクラがサスケを意識しながらナルトを誘う。
一瞬ためらって、応えるナルト。
ちらりと見て関係ないって素振りのサスケ。
うわ、きっつー。なんて、口には出しませんけど。
今何か言って聞こえる状態ではないだろうし。
大人になったらそんな恋愛なんてできないんだから。
・・・・ま、どうせ、永遠にこのままなんてわけはないのだし。
どうにもならなくなったらちょっとくらい手を出そうかな。
なんて思ったりもするけれど。
もう少しは、ま、いいでしょ。
誰が悪いとかそういう問題じゃないから、黙ってみてましょ。
奇妙な三角。
だけど、それは、本当に、きれいな三角だったんだよ。
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